The news of the Nobel Prize in Physics 2018

2018年のノーベル物理学賞が、レーザー物理分野の画期的発明に対して与えられました。

– Arthur Ashkin博士 「光ピンセットとその生物学への応用」

– Gérard Mourou博士およびDonna Strickland博士「高強度超短光パルス発生法」

Ashkin博士の受賞対象は、レーザーの放射圧(主として勾配力)を利用して光の焦点付近にマイクロメートルオーダーの大きさの微粒子を捕捉する技術です。そういえば、時代的にはもっと後に発明された「レーザーを用いた原子の冷却およびトラッピング」の業績に対して1997年にSteven Chuにノーベル物理学賞が授与されています。するとなぜ今Ashkinに授与されたのか不思議な気がしますが、受賞理由で謳われている通り、その後の生物学分野への波及効果が改めて高く評価されたということなのでしょう。Ashkin博士は非線形光学のパイオニアの一人でもあり、Photorefractive効果の発見者としても知られています。いろんな業績を残している科学者ですね。

Mourou博士とStrickland博士が発明した高強度超短パルス発生法とは、いわゆるチャープパルス増幅法のことですね。レーザー媒質を壊さないでフェムト秒光パルスを高強度にレーザー増幅するために、予め光パルスを時間的に伸張させておくという、とてもシンプルなアイディアです。シンプルで有効であるが故に、超短パルスレーザーの世界では標準的な手法として定着しています。1999年のノーベル化学賞(フェムト秒化学、Ahmed Zewail博士)にも、この手法が縁の下の力持ちとして貢献していたのではないでしょうか。我々もこの手法の恩恵にあずかりながら、超高速光科学の未来を切り開こうとしています。

Satoshi Ashihara


論文発表:プラズモニック電場増強効果を用いた固体の高次高調波発生

HPニュース用のイメージ画像ver.4_最終版
芦原研からOptics Expressよりパブリッシュされた論文を紹介します。

Auナノアンテナによるプラズモニック電場増強効果を用いた固体の高次高調波発生の観測、増強に成功しました。増強近接場による励起の場合でも、高調波のスペクトル選択則は結晶対称性を忠実に反映することも分かりました。これらは、小型の極紫外アト秒光源の開発やナノ物質のバンド構造計測などへの応用が期待できる成果です。

写真をクリックすると論文にアクセスできるので、是非チェックしてみてください!

Kotaro Imasaka


Prof. Dr. Georg Herink(University of Bayreuth)講演

University of BayreuthのProf. Dr. Georg Herinkにご来日いただき、以下の講演を行っていただきました。光電界電子放出の基礎・テラヘルツ光を用いた近接場ダイナミクスの可視化と応用・モード同期ダイナミクスとソリトン分子の高速観測に関する素晴らしいご講演でした。

Prof. Dr. Georg Herink came from University of Bayreuth, Germany.
He gave us a special talk about “The Fundamentals of Optical Field Emission”, “Terahertz Near-Field Streaking and its Applications” and “Resolving the Build-up of Femtosecond Mode-Locking and Soliton Molecules”

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講演者: Prof. Dr. Georg Herink (University of Bayreuth, Germany)
タイトル: Terahertz Near-Field Streaking – Applications in Nanoscale Physics
日時: 9月15日(土) 午後15:00-17:00
場所: 生研As棟 As311-312
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【HPリンク】
https://www.ultrafast.uni-bayreuth.de/en/

Georg_2018_1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Daiki Okazaki