日本光学会年次学術講演会 Optics & Photonics Japan 2018

10/30-11/2に渡り、筑波大学東京キャンパス文教校舎で開かれる日本光学会年次学術講演会 Optics & Photonics Japan 2018において以下の4名が発表します。

・10/30(火) 13:30-15:30 今坂 光太郎, 芦原 聡 [30pCJ4] High harmonic generation in solids driven by plasmonically enhanced near-fields (Joint Symposia on Optics)

・11/1(木) 15:30-17:10 北出 修大 [1pP14] グレーティング構造を用いた表面フォノンポラリトンの励起およびダイナミクス計測

・11/2(金) 9:00-11:55 岡崎 大樹 [2aC2] Cr2+:ZnS 中赤外レーザーのモード同期発振とその特性評価

・11/2(金) 9:00-11:55 森近 一貴 [2aC3] プラズモン増強赤外フェムト秒パルスによる超高速振動分光・化学反応制御

Shuta Kitade


The news of the Nobel Prize in Physics 2018

2018年のノーベル物理学賞が、レーザー物理分野の画期的発明に対して与えられました。

– Arthur Ashkin博士 「光ピンセットとその生物学への応用」

– Gérard Mourou博士およびDonna Strickland博士「高強度超短光パルス発生法」

Ashkin博士の受賞対象は、レーザーの放射圧(主として勾配力)を利用して光の焦点付近にマイクロメートルオーダーの大きさの微粒子を捕捉する技術です。そういえば、時代的にはもっと後に発明された「レーザーを用いた原子の冷却およびトラッピング」の業績に対して1997年にSteven Chuにノーベル物理学賞が授与されています。するとなぜ今Ashkinに授与されたのか不思議な気がしますが、受賞理由で謳われている通り、その後の生物学分野への波及効果が改めて高く評価されたということなのでしょう。Ashkin博士は非線形光学のパイオニアの一人でもあり、Photorefractive効果の発見者としても知られています。いろんな業績を残している科学者ですね。

Mourou博士とStrickland博士が発明した高強度超短パルス発生法とは、いわゆるチャープパルス増幅法のことですね。レーザー媒質を壊さないでフェムト秒光パルスを高強度にレーザー増幅するために、予め光パルスを時間的に伸張させておくという、とてもシンプルなアイディアです。シンプルで有効であるが故に、超短パルスレーザーの世界では標準的な手法として定着しています。1999年のノーベル化学賞(フェムト秒化学、Ahmed Zewail博士)にも、この手法が縁の下の力持ちとして貢献していたのではないでしょうか。我々もこの手法の恩恵にあずかりながら、超高速光科学の未来を切り開こうとしています。

Satoshi Ashihara


論文発表:プラズモニック電場増強効果を用いた固体の高次高調波発生

HPニュース用のイメージ画像ver.4_最終版
芦原研からOptics Expressよりパブリッシュされた論文を紹介します。

Auナノアンテナによるプラズモニック電場増強効果を用いた固体の高次高調波発生の観測、増強に成功しました。増強近接場による励起の場合でも、高調波のスペクトル選択則は結晶対称性を忠実に反映することも分かりました。これらは、小型の極紫外アト秒光源の開発やナノ物質のバンド構造計測などへの応用が期待できる成果です。

写真をクリックすると論文にアクセスできるので、是非チェックしてみてください!

Kotaro Imasaka